今日のひとことWeb版
生産技術の革新に意欲
2012/08/09 15:26
こうした労働集約的な生産ラインは、さすがに今では時代遅れ。しかし岩本社長は、実は現代の情報サービス業は、まさに40年以上前の「旧態依然とした生産方式の上に成り立っている」とみています。だからこそ、今年6月のトップ就任と同時に、ソフトウェア生産の自動化を重点分野の一つに掲げ、技術革新に力を注いできました。すでに一部プログラムのテスト工程で自動化を実践し、およそ40%の工数削減を達成。今後は開発工程でも段階的に適用する方針を示しています。
技術革新には「負」の側面もあります。ベルトコンベアの横で流れ作業に従事する仕事が激減したように、手作業のソフト開発の仕事は、コストや生産性との折り合いからより一段と減る可能性が高いのです。
それでも岩本社長は、生産技術の革新を進めなければ、ITで立ち後れ、「日本の産業そのものの競争力が損なわれかねない」と強い危機感をもって臨んでいく方針を示しています。(安藤章司)
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