いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>ISP(アイエスピー)
2012/08/09 15:26
週刊BCN 2012年08月06日vol.1443掲載
「ISP」とは、「Internet Service Provider(インターネットサービスプロバイダ)」の頭文字をとったものである。企業や家庭のユーザーに通信回線を提供し、インターネットにアクセスすることができる環境をつくる事業者を指す。日本語では「インターネット接続事業者」となる。
そもそもインターネットとは、通信プロトコルを用いて、個々のネットワークを相互接続する大規模なネットワークのことをいう。ISPは、電話回線や、高速なデータ通信ができる光ファイバーなどの回線を使って、ユーザーがオフィスや自宅のパソコンをインターネットに接続することができるサービスを提供する。ISP各社は、インターネット接続だけでは差異化が図りにくいので、メールアドレスの提供やパソコンのウイルスチェック、ポータルサイトの運営などの付加サービスを提供して、ユーザーの獲得・維持を目指している。
ISPは、インターネット接続の環境を構築するために、自社のネットワークを他のネットワークとつなぐ相互接続ポイントである「インターネット・エクスチェンジ(Internet eXchange、IX)」などのインフラストラクチャを利用している。大手ISPは、IXなどのインフラを自社で保有しているが、中小規模のISPは、大手ISPからOEM提供を受けるかたちで、インフラの再販を手がけている。
このところ、個人と法人の両分野でスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でインターネットを利用するユーザーが増えているので、従来型ISPサービスの需要が減りつつある。そうした状況にあって、多くのISPは、クラウド関連事業など、新規ビジネスの開拓に取り組んでいる。
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