今日のひとことWeb版

東南アジアに向くITベンダーの目

2012/07/11 15:26

 日本のIT市場が横ばいで推移する状況にあって、国内のITベンダーは、ここ数年、急成長する中国でのビジネス展開に力を入れてきました。そしていま、新たな有望市場として、数年前の中国と同様に成長期に突入し、市場環境が整いつつある東南アジアの国々が、日本のIT事業者の注目を集めています。

 ウェブサイト「BCN Bizline」では、このところ東南アジアでの事業展開を推進しているITベンダーのニュースが増えてきています。例えば、SIerの日立システムズがシンガポールに拠点を設立して東南アジアのビジネスを拡大――。セキュリティのトレンドマイクロが東南アジアでクラウド事業を強化――。二つの事例にすぎませんが、ITベンダーが東南アジア市場の開拓を目指して動き出していることがよくわかります。

 『週刊BCN』は、ITベンダーの東南アジア市場開拓の動きを追いかけて、7月30日号で「有望市場『東南アジア』」と題した特集を予定しています。

 東南アジア市場の開拓は、ベンダーだけでなく、海外ビジネスの重要性を訴えるIT業界団体にとっても重要な課題です。情報サービス産業協会(JISA)は、7月5日、ミャンマーのソフトウェア産業に関するセミナーを開催しました。ミャンマーでは、まだほとんどITが普及していません。これから民主化が進んで、経済が安定して成長軌道に乗れば、マーケットとして十分なポテンシャルをもつ国です。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
情報サービス産業協会、ミャンマー ソフトウェア産業セミナーを開催
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.7.11」より
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