今日のひとことWeb版

IT販社のビッグデータビジネス

2012/06/27 15:26

 世界で最も影響力のあるITベンダーの一社、米IBMのバージニア・M・ロメッティCEOは、今年2月、情報の活用をビジネス拡大につなげる「ビッグデータ」時代の到来を告げました。米国にはデータの分析・活用に慣れた企業が多く、ビッグデータ関連ソリューションを提案しやすい環境にあるようです。

 一方、日本のITベンダーにビッグデータ活用に関する取材をすると、「本格需要はまだまだ先だ」という声がよく聞かれます。ユーザー企業は、データ活用の有効性を認識し始めているが、自社に複雑な分析ツールを使いこなす人材がいない――。これまで「分析」よりも「勘」や「経験」を重要視してきたユーザー企業の経営戦略が、ビッグデータ普及の障害の一つになっているようです。

 大手ITベンダーがビッグデータの普及に頭を悩ませるなかで、構築現場でユーザー企業のニーズに精通するIT販社は、案件を着実に獲得し、ビッグデータビジネスを少しずつものにしています。『週刊BCN』の中堅IT販社への取材では、大手メーカーと販社の温度差が明らかになりました。IT販社が、どのようにビッグデータに取り組んでいるのかを追いました。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
「ビッグデータ」への取り組み 大手メーカーと販社に温度差 中堅販社は「できる現場から」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.6.27」より
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