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富士通とNEC、新規事業の創出を加速
2012/05/09 15:26
富士通は、アメリカを中心に海外事業が伸び悩んだことが減収の主な要因。また、NECはタイの洪水によって打撃を受け、その影響は売上高200億円のマイナスとなって現れました。富士通の山本正已社長とNECの遠藤信博社長は、決算発表の場でこれもともに「新規事業の開拓を柱とする構造改革の速度を上げる」と、2012年度以降の事業の拡大に意気込みを示しました。
富士通とNECは、昨年からクラウドコンピューティングを基盤とする「ビッグデータ」や「スマートシティ」関連の取り組みを本格化し、クラウド技術を活用している新しいビジネスの創出によって、売り上げを中長期的に伸長させようとしています。NECの遠藤社長は、決算発表で、2012年度に新規事業の強化を目指した戦略投資として200億円を投じることを明らかにしました。
200億円という投資は、大きな赤字に直面するNECにとって大胆な金額といえます。しかしそこからは、「ビッグデータ」などの新規事業にそれなりの成算をもっていることがわかります。新規ビジネスの収益化は、短期では難しいでしょうが、投資を重視し、早めに収益化の基盤を築くのは正解だと思います。(ゼンフ ミシャ)
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富士通、2011年度の業績は減収減益、海外売上高の2.3%減などが要因
NEC、最終赤字1100億円超に、今年度はクラウドを中心に戦略投資費用200億円を投下
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