昨年から、人的資本を管理するタレントマネジメント関連の記事をしつこいほど執筆してきました。急速なグローバル化と内需の縮小が続くなかで、国内企業は人材・組織マネジメントの大幅な刷新を迫られているからです。

　ITベンダーも例外ではありません。NTTデータや野村総合研究所など、大手を中心にアジア新興国や欧米各国への進出が加速。グローバル人材の育成と組織のマネジメントは喫緊の課題となっています。ただし、組織・人材マネジメントの改革は緒に就いたばかり。多くの場合、実際のマネジメントは各国の拠点で分断されているのが実情です。

　海外進出を成し遂げた外資系ITベンダーや国内の一部ITベンダーは、すでにグローバルレベルの高度な人材・組織マネジメントを実践しています。業務アプリケーション世界最大手の独SAPがその一例。明確なリーダー像の設定やリーダー人材の育成などを通じて、業界トップの座を維持し続けています。

　『週刊BCN』の特集で、複数社の先行事例を取り上げました。ゲーミフィケーションなどを活用したユニークなITベンチャーなど、タレントマネジメントの最新事情を紹介しています。（信澤健太）

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先行事例に学ぶ　変わるITベンダーの人材マネジメント