旅の蜃気楼

中国IT企業の授賞式に参加

2012/04/05 19:47

週刊BCN 2012年04月02日vol.1426掲載

【北京発】授賞会場に入った。場所はシャングリラホテル・北京。エスカレータで2階に上がる。紅い絨毯が敷き詰めてある。紅い色と中国は切っても切り離せない。高級感が漂っている。思わず「ここは中国だ」と声に出して言いそうになった。係員に座席まで案内してもらう。VIP席だ。席に座ると、後方に座っている人たちが、名刺交換に来た。北京の人、ハルピンの人……。ソフト会社の関係者が多い。

中国IT市場の今後の成長性について講演するCCID Consultingの李峻総裁
▼会の名称は『2012中国IT市場年会』。今年で12回目だ。主催は中国電子信息産業発展研究院。中国のIT業界の成長を見続けている政府の調査・統計機関だ。英文の略称はCCIDという。研究院は、傘下にいくつかの組織を抱えている。授賞式は、その一つであるCCIDコンサルティングが運営している。

▼会場を埋め尽くしているのはざっと1500人。受賞企業と明日の受賞を狙う企業の人が全国から集まっている。受賞企業は中国企業と、外資企業だ。会場を見渡してみた。私のほかには日本人の顔は見当たらない。日本の企業はNECがスポンサーで参加しているだけだ。日本企業にとって会に価値がなくなったのか、その逆なのかを考えた。が、結論を出す段階ではないように思う。CCIDが共催するカンファレンスが日本でも開催される。5月25日、会場は井深大記念ホールに決まった。そこで日本企業の関心度を測ってみよう。(BCN社長・奥田喜久男)

広い会場は、中国のIT企業関係者で埋め尽くされた
  • 1

関連記事

CSAJ中国ビジネス研究会 ターゲットは中国市場 メンバー倍増、“売り込み”に転換