いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>KVMスイッチ

2012/03/15 15:26

週刊BCN 2012年03月12日vol.1423掲載

〈一般的な解釈は…〉一組のキーボード・ディスプレイ・マウスから複数台のサーバーを制御する切替器。

 KVMスイッチの「KVM」は、Keyboard(キーボード)、Video(ディスプレイ)、Mouse(マウス)の頭文字を取ったもの。KVMスイッチとは、キーボード・ディスプレイ・マウスから複数台のコンピュータ(サーバー)を切り替えて制御する機器を指す。KVMスイッチは、一般家庭で使われるコンシューマ向けのものから、大規模システムを対象とする大手企業/データセンター(DC)向けのものまで、幅広い製品がある。

 KVMスイッチを活用することには、二つのメリットがある。一つは、ひと組のキーボード・ディスプレイ・マウスで複数のサーバーを制御することができるので、制御デバイスの設備投資や設置スペースの節約を図ることができること。二つ目は、遠隔地からサーバーの管理ができるので、IT管理者がサーバー室/データセンター(DC)に出向く必要がないことだ。とくに、サーバーの数が多く、それらをDCに置いている大企業は、KVMスイッチを活用することによって、IT管理者の負担を大きく軽減することができる。

 KVMスイッチには、短・中距離での利用に適したアナログタイプと、ネットワーク接続で長距離での利用に対応するデジタルタイプの2種類がある。

 KVMスイッチのメーカーは、KVMスイッチを単体で提供するだけでは事業の拡大に限界があるとみて、このところ、電源装置からラック内のサーバーに配電する電源タップ(PDU)や、統合管理ソフトウェアをKVMスイッチとセットしたソリューション販売を強化している。

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