旅の蜃気楼
初受賞の喜びを分かち合う
2012/02/23 19:47
週刊BCN 2012年02月20日vol.1420掲載
▼つい先頃、磁気研究所の社長・齋藤邦之さんに面会して、『BCN AWARD 2012』のトロフィーをお渡しした。メモリカード部門での受賞だ。「初受賞、おめでとうございます」。お互いが強く手を握り締めた。どちらからともなく、「うれしいですね」という言葉が口をついて出た。齋藤さんは私より創業が2年早い、1979年3月だ。今回の受賞までに30年あまりの道のりをたどってこられた。
▼磁気研究所のサイトを開いてみた。そこは齋藤さんの世界だ。「私は20代まで外資の商社で働いていました。その後、友人から50万、サラ金から50万のお金を借りてこの会社を設立致しました。今では年商は80億円を超え、海外進出も進み、記録メディアでは日本No.1のシェアを占める企業になりました」。
▼英文の社名はマグネット・ラボラトリー、略して“MAG-LAB”。創立30周年を記念して、世界に向けたアニメ的なロゴマークをつくった。前に向かって今にも駆け出しそうな半人半馬の凛々しい男性と、その胴体に腰かけているのは穏やかに微笑む女性。天には星、地には樹木。「夢を実現したい人は来てください。ここにはそのフィールドがあります」。ドバイ、バングラデシュに続いて、近く上海にも会社をつくる計画があるそうだ。(BCN社長・奥田喜久男)
- 1
関連記事
「BCN AWARD 2012」表彰式を開催、スマートフォンなど4部門を新設、「ITジュニア賞」も同時開催
「BCN AWARD 2012」受賞社決定、新設の「スマートフォン」はアップル、「携帯オーディオ」はソニーが初受賞