今日のひとことWeb版

クラウドとグローバルの先にあるもの

2012/02/16 15:26

 現在のシステム構築(SI)業界のキーワードは、「クラウド」と「グローバル」。興味深いのは、どちらか片方だけではビジネスとして成り立ちにくいということです。

 クラウドは、インターネットをベースとしたサービス形態。国境は関係ありませんから、競争の舞台は必然的にグローバルにならざるを得ません。

 これを、SIerが得意とする業務アプリケーション領域と重ね合わせてみます。すると、クラウドをベースとした“業界標準ビジネスプラットフォーム”で、世界市場へ打って出るという図式が描けてきませんか?

 好調な業績を維持している伊藤忠テクノソリューションズの奥田陽一社長は、「自らそうしたサービスを手がけるのも方法の一つ」と明かしています。野村総合研究所(NRI)の嶋本正社長も同じようなことを言っています。

 SIerの未来は、決して旧来の手組みのソフト開発やシステム構築の延長線上に存在するものではないのです。「クラウド」と「グローバル」を組み合わせた“業界標準ビジネスプラットフォーム”サービスにヒントがあるのかもしれません。(安藤章司)

【記事はこちら】
野村総合研究所(NRI)社長 嶋本 正 業界標準ビジネスプラットフォームを狙う
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.16」より
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