北斗七星

北斗七星 2012年2月6日付 Vol.1418

2012/02/09 15:38

週刊BCN 2012年02月06日vol.1418掲載

▼このところの冷え込みは厳しい。朝夕は、外出するのをためらうほどだ。そんな折、家人が親戚の葬儀で実家に帰ることになった。次の朝、目玉焼きでも作ろうかと、冷蔵庫の扉を開けたら、温かい空気が流れてくるではないか。「まるで保温庫だ」と苦笑してしまった。

▼こんなとき、朝食を作ってくれるロボットが家にいたらいいな。掃除ロボット、おしゃべりロボットはすでに存在しているから、次は料理ロボット、洗濯ロボットが現れると助かる。そういえば、日経新聞1月9日号の「ロボットに給与を」という投書記事に感心した覚えがある。

▼少子高齢化が進めば、健康保険や厚生年金が子ども世代の保険料で賄えなくなってくる、どうするのかというのが記事の趣旨だ。子どもをもたない人が子育てのつもりでロボット産業に投資する。完成したロボットが工場で働くようになり、利益が上がったら企業はロボットに給与を支払う。その給与から社会保険料を徴収するという仕組みだ。ロボットが生産人口に組み込まれれば、経済成長力が高まる。破綻が懸念されている社会保険制度にとってもありがたいことだ。科学技術は経済効果を生む。(直)
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