今日のひとことWeb版

タブレットを福祉に活用する岐阜県白川町

2012/02/08 15:26

 月曜日、IT活用のユーザー事例を取材するために、岐阜県白川町に行ってきました。ちょっとした旅気分の日帰り出張です。名古屋から特急でおよそ1時間の山合いの町、白川町では、高齢者の独居世帯にNECのタブレット端末「LifeTouch」を配り、安否確認や見守りを行っています。

 保健福祉課のスタッフが、毎朝「今日もお元気ですか」とお年寄りのタブレットに「アンケート」を送信。お年寄りは、画面の「はい」か「いいえ」を押すことで回答し、簡単に体調を伝えることができる――。地方自治体がタブレットを福祉に活用した事例は、今年1月に「LifeTouch」を導入した白川町が全国初だそうです。

 白川町のIT活用の詳細は、3月に『週刊BCN』に掲載しますので、ぜひそちらをご覧ください。NECの営業担当は、「『LifeTouch』の自治体向け展開を強化し、お年寄りがより見やすく、使いやすいように画面サイズを大きくした新機種を投入する」と語りました。

 白川町を取材したちょうど同じ日に、富士通が企業向けのタブレット端末「STYLISTIC」を発売しました。「STYLISTIC」は、教育現場での電子書籍閲覧用端末など、一般企業だけではなく、幅広い利用を想定しています。

 リンク先の記事に、「STYLISTIC」のスペックをご紹介しました。大手メーカーが法人向けタブレットの開発に力を入れ、競争が激しさを増す兆しがみえます。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
富士通、企業向けAndroid搭載タブレット、文字入力に独自方式を採用
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.8」より
  • 1

関連記事

NECとNECネッツエスアイ、独居世帯向けの見守りシステムを岐阜県白川町に納入

日本HP、初の法人向けタブレットPCを発表、「法人向けパソコンは好調」

<タブレット端末>冬商戦向け新製品が相次いで登場 新しい販売モデルの構築に挑戦

NEC、通期連結業績見通しを下方修正、最終赤字は1000億円、1万人の人員削減を断行へ

富士通、2011年度第3四半期の連結決算は減収減益、通期の業績を下方修正