北斗七星
北斗七星 2012年1月16日付 Vol.1415
2012/01/19 15:38
週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載
▼リコーの近藤史朗社長が、昨年の人員削減についてコメントした。理由の一つに挙げたのは「専用機を売ろうとする営業担当者が多すぎる」。自社の機器が他社に勝るという自負はあっていい。しかし、応用のきかない機器を中心に売っていたため、派生商品を売りにくい状況が生じていたというのだ。
▼クラウドの普及に伴って、コピー・プリンタに限らず、ハードウェアの単体販売が難しくなりつつある。近藤社長は、社長就任時からこのことに気づき「バリューチェーン(価値の連鎖)」を全社で推進したかったが、認識を改めない営業担当者の多さに業を煮やしたというところか。
▼ピザ屋にたとえれば、顧客の嗜好や要望に応えるには、唐辛子やニンニク、オリーブ油、はたまたパルメザンチーズも提供できる準備が必要ということになる。(吾)
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