北斗七星

北斗七星 2013年1月2日付 Vol.1413

2012/01/05 15:38

週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載

▼スマートフォン充電装置、高速ネット回線、寝心地抜群の寝具、広いユニットバスなど、ビジネスパーソンの宿泊ニーズにほぼ応える装備が売りのお洒落なビジネスホテルがある。西日本に3店舗を構えるこのホテルの稼働率は、8割以上と聞く。納得だ。

▼2012年は閏年で、平年よりも一日多い366日となる。土曜日と祝日が多く重なる年でもある。月曜日が振替休日となる三連休が減って会社の営業日数が増えるので、その分、売上高が増加して景気は上向くはず。だが、観光業界など、休日が減ることで影響を被る業界も少なくない。

▼冒頭のホテルだが、フロントの階には大浴場や乾燥機、はやりのコミックも揃え、朝食は和洋ともに種類が多くて旨いうえに、1泊6000円前後と格安だ。ビジネスホテルだから、企業の営業日数が増えれば、宿泊客が増加して収益が上がる。しかし、このホテルのように顧客のニーズに応えられない観光ホテルは厳しい。

▼新年は、欧州危機に端を発した円高、株安などとの睨み合いが続く。日本の実体経済への影響の度合いは判然としない。今の時期は、顧客獲得第一主義で乗り切り、景気回復とともに飛び出せる体制の整備が重要となる。(吾)
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