北斗七星

北斗七星 2011年12月19・26日付 Vol.1412

2011/12/22 19:47

週刊BCN 2011年12月19日vol.1412掲載

▼中国からの来日者が昨年同月比で8062人も上回った。国慶節のある10月の統計だ。東日本大震災の3月には総数11万8657人で前年比47%にまで激減した。2011年の来日者数を振り返ると、1月には昨年を上回って、東京の銀座や秋葉原では好調な滑り出しに明るい1年を見通した。ところが、3月に“まさか”が起こった。

▼日中の交流は政治的な要因で上下に振れる。今年は原発事故という異例の事態が影響した。それが10月になって今年最高の25万100人を記録し、昨年同月を超えた。同時に売り上げも上ぶれ基調に入った。

▼10月に富士五湖のホテルに宿泊した。その折り、朝食のバイキングで、中国人の団体ツアー客と一緒になった。いつも中国のホテルで何となく肩身の狭い思いで朝食をとっているが、逆の光景に、何となく微笑ましく感じた。皆さん、お静かな日本ふうの中国の人たちであったからだ。毎月30万人の来日者が10万円の消費としたら、300億円だ。それも外貨収入だから価値が高い。100万人規模になると年間で1兆円を上回る。大きな産業が生まれる。来年からが楽しみだ。(直)
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