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2012年、クラウド周辺で活発な動き

2011/12/20 15:26

 ピー・シー・エー(PCA)が、社会福祉法人の新会計基準に対応したパッケージとクラウド/SaaS版の「PCA社会福祉法人会計V.4」を提供しています。会計基準の改正に伴う特需を見込んでいますが、競合他社もそれは同じ。PCAは、クラウドサービスを強みに導入社数の拡大を狙っています。

 応研をはじめとする競合他社は、クラウドサービスをもっていません。調査会社のガートナージャパンは、クラウド事業への参入障壁として、オンプレミス型との間で生じる共食いや自社の既存チャネルとの競合、参入当初の利益確保の難しさを挙げています。

 PCAは、競合他社がクラウド事業の展開に二の足を踏むなかで、実績を伸ばそうと躍起です。水谷学社長は、「競合ベンダーがクラウド事業に参入しても、当社はすでに顧客を抱えていて、新しい機材で勝負できる。すでに億単位のビジネスに育ってきている。圧倒的に有利だ」とアピールしています。

 2012年は、弥生が「弥生オンライン」の提供に乗り出します。中小企業向けに基幹系システムを提供する某ベンダーも、クラウド事業の本格展開を考えているといわれます。クラウドサービスの導入機運が高まれば、PCAにとっては追い風。しかし一方で、シェア争いはより激しさを増すでしょう。(信澤健太)

【記事はこちら】
ピー・シー・エー 会計基準の改正に特需を見込む 社会福祉法人会計ソフトの拡販に強い意欲
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.12.20」より
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