いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>プロキシサーバー
2011/12/15 15:26
週刊BCN 2011年12月12日vol.1411掲載
英語の「proxy(プロキシ)」は、日本語で「代理」や「代行」という意味をもつ。IT用語のプロキシサーバーとは、内部コンピュータをインターネットなど外部ネットワークに接続する際に、内部コンピュータとウェブサーバーの間に設置する“代理のサーバー”、またはその機能を実行するソフトウェアを指している。「プロクシサーバー」と書くこともある。
プロキシサーバーは、内部コンピュータの代理として、内部コンピュータと外部ネットワークの間に流れるアクセスを一元管理する役割を担う。プロキシサーバーを使うことによって、セキュリティの強化をはじめ、パフォーマンスの向上などを図ることができる。安全でかつ高速な通信を実現するために必要な機器というわけだ。
プロキシサーバーは、内部コンピュータからある特定の接続だけを許可するほか、外部ネットワークからの不正なアクセスを遮断する。これによって、内部コンピュータをウイルス感染などのインターネットの脅威から守る。
また、パフォーマンス向上の面では、プロキシサーバーは、一度読み込まれたデータを一時的に記憶する「キャッシュ機能」を備え、ユーザーがアクセスしたウェブページを一定期間キャッシュに保存する。ユーザーがこれらのページに改めてアクセスを要求するときに、キャッシュに保存されている情報を使用し、ページに迅速にアクセスすることができる。
ちなみに、「プロクシ」ともいうことから、IT管理者を中心に、プロキシサーバーを「串(くし)」と、呼んだりする人がいる。「串」は、もともと電子掲示板サイト「2ちゃんねる」から出たプロキシサーバーの隠語で、今、広がりつつある。
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