旅の蜃気楼

『週刊BCN』創刊30周年を迎えて

2011/10/27 15:38

週刊BCN 2011年10月24日vol.1404掲載

【内神田発】“時の流れ”は、時速何kmなのだろう? 『週刊BCN』を創刊して30年が経過した。1981年10月15日が創刊号を発刊した日だ。タブロイド版8ページの薄っぺらい新聞だった。刷り上がったのは、新橋にあった印刷所。インキの匂いが充満する部屋でゲラを校正して、校了した。できたての新聞を引き取るのに、30万円の現金を支払った。その時、手が震えたことを覚えている。

▼月刊から隔週刊、そして週刊にと、短期間で発行回数を増やした。たった3人の創業メンバーで仕事をこなした。今もその時の“感覚”は身に染みついている。お金はない、人はいない、あるのは夢だけだ。ベンチャー企業の立ち上げを経験した人の通過儀礼だから取り立てて書くこともないけれども、つらくても楽しい、誇らしげで恥ずかしい思い出でもある。

▼創刊以来、走り続けて、『週刊BCN』は、この号で通巻1404号を数えます。多くの方々と出会い、多くの出来事のなかから、重要なニュースを紙面に刻んできました。30周年を記念して、10月14日、「BCN Conference」を開催しました。午前10時から午後6時までのセッションと、夕方からは懇親会を開き、総勢で500名を超える方々にご参加いただき、盛況のうちに会を運ぶことができました。紙面を借りて、皆様に御礼を申し上げます。

▼誰が言い出したのか「企業の寿命30年説」。けだし名言だと思う。産業のライフサイクルがおよそ30年で、企業の寿命もこのサイクルに呼応している。産業は生き物だ。常に柔軟に産業の枠組みを変えながら、生きている。30周年は次の60周年へのスタートであります。『週刊BCN』は日中韓に土俵を拡げます。今後も皆様の事業活動のヒントになる情報を提供して参ります。(BCN社長・奥田喜久男)

「BCN Conference」には、多くの方々の参加を得て、祝福の言葉をいただいた。心より御礼申し上げます
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外部リンク

「BCN Conference」特設サイト=http://biz.bcnranking.jp/sp/conference/