今日のひとことWeb版

iPadの文字入力がMetaMojiで進化

2011/10/24 15:26

 1983年にNECが投入したパソコン「PC-100」。日本のパソコン史上、初めてマウスによるGUIをサポートしました。ここには、ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」(当時はKTIS)がバンドルされていました。特徴の一つが、スペースキーによる変換です。後に「一太郎」の大ヒットで多くの人に触れることになりましたが、いまや当たり前の機能になっています。

 「ATOK」を開発したのは、ジャストシステムの創業者で、独立してITベンチャーのMetaMojiを経営する浮川和宣社長。いまも日本語文字入力にこだわった開発を続けています。その“賢人”が次に目をつけた端末が、iPadでした。

 サイト(http://www.metamoji.com/jp/)で浮川社長はiPadの完成度の高さについてこう述べています。「iPadで強く興味をもったのは、指によるユーザーインターフェイス(UI)。これなら手書きによる日本語入力ができる」。

 Windowsベースのタブレット端末は8年ほど前に登場し、学校現場などで使われていました。しかし、そのUIは陳腐で、利便性も乏しければ発展性もなく、タブレット市場が伸びることはありませんでした。いま、iPadの登場で世は一変しています。浮川社長は、第二の人生でその可能性を追いかけています。

 『週刊BCN』の「THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う」では、MetaMojiの文字変換システム「mazec web client」を組み込んだ「iPad」が、大手料理教室に導入された事例を掲載しました。日本語手書き入力の可能性を感じる事例です。ぜひご覧ください。(谷畑良胤)

【記事はこちら】
<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>ABC Cooking Studio 手書き入力ができるiPadを導入 入会登録手続きをスムーズに
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.10.24」より
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