▼単細胞の微細藻類で、光合成し、栄養分を体内に蓄える。「ユーグレナ」（和名：ミドリムシ）は、59種類の栄養素を含み、機能性食品に使えるだけでなく、将来的には燃料への利用が目されている。食料や環境の問題が大きいなか、東大発のベンチャー企業、ユーグレナがビジネスを拡大中だ。

▼ユーグレナのように将来を嘱望されるベンチャーは、ほかにも育っている。Terra Motorsは電動シニアバイクや一般の電動バイクの開発・製造・販売に挑んでいる。徳重徹代表は「バイクは部品点数が多い。下請けの仕事を配慮すれば、大手メーカーは電動に取り組みにくい」という。

▼日本ニュービジネス協議会連合会が主催する「Connect!」では、こうした有力ベンチャーが紹介された。1996年以降に設立された若い企業は、2001年からの5年間で121万人の雇用を創出した。一方、古い企業は310万人の雇用を減らした。設立資金を最小限に抑えて起業できる環境としてITは最適だ。欧米に比べればITベンチャーが少ない。時代がクラウドへ向かう変革期だからこそ、挑戦ができるはずである。（吾）