『週刊BCN』では、毎年12月、新年号の企画として、有力ITベンダーの社長に「年頭所感」をお聞きしています。毎回、記者5人でおよそ100社を回るので、一人あたり約20社。12月は毎日のように社長インタビューが入り、記者にとって有意義な情報がたくさん吸収できる時期ということになります。

　去年は、クラウドコンピューティングが普及するさなか、新しい年の経営のキーワードとして、多くのITベンダーの社長が「サービスへの転換」を語ってくださいました。クラウドの普及によって従来型のシステム構築のビジネスが縮小するなかで、サービスに舵を切ることで、売上減を補っていく姿勢を肌で感じ取ることができました。

　実際に、今年に入ってから、ITベンダーは活発に動き始めています。本紙に「サービス事業を強化する」と断言した商社系NIer、兼松エレクトロニクスと日商エレクトロニクスは、特定業界に特化したクラウド型サービスを投入して、サービス事業の拡大に踏み切っています。リンクする記事で、両社のクラウド戦略をまとめました。（ゼンフ ミシャ）

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商社系NIer　業種特化型クラウドに注力　ターゲットとする業界は棲み分け