今日のひとことWeb版
中国では、まずは日系企業から売る
2011/10/03 15:26
BCNが実際に記者を送り込み、中国での取材を本格的に開始したのは2010年5月。すでに1年半ほどになりますが、その取材でわかってきたことがあります。それは、日本のITベンダーが中国に進出するときは、まず日系企業や日本人経営者の企業で地盤を築き、認知度を上げてから中国のローカル企業を攻めるべき、ということです。
日本の内需が鈍化するなかで、製造業を中心として、中国へ拠点を構える日系企業が年を追うごとに増えています。そのユーザー企業は、現地の中国系ITベンダーにシステム構築を頼まず、日本国内でお世話になった日系のITベンダーを使いたがっています。
日立情報システムズの在庫管理システム「TENSUITE・クラウド」は、中国向けにクラウド化して提供している中国内だけのサービスです。これを、日本の事情をよく知る中国人が経営するITベンダーが売っています。このような「Win-Win」の組み方は、他のITベンダーでもできることでしょう。(谷畑良胤)
【記事はこちら】
<中国導入事例>日立情報システムズ 日系製造業にクラウド型の「TENSUITE」を導入
- 1
関連記事
<Event Report>MIJS 中国市場進出に向けたイベントを開催 定員を上回る盛況ぶり
<Event Report> 「日中ものづくり商談会」を開催 過去最大規模でIT企業も出展