IDC Japanが、5月に実施したユーザー動向調査「国内クラウド市場調査 2011年」の結果を発表しました。パブリッククラウドに関しては、「コスト」「迅速性」「拡張性」に対する評価が高く、一方でセキュリティを懸念する意見が最も多いことがわかりました。
注目したいのは「費用体系が複雑/わかりづらい」という意見です。費用体系は、ベンダーが提供するクラウドサービスによって異なり、利用料の測定基準が定義されます。従量制のものやユーザー1人あたりの固定単価にユーザー数をかけて算出するもの、利用基準を事前に設定し、その達成度で金額が決まる成功報酬体系などがあります。ユーザー企業は、こうした費用体系にとまどう場合が少なくありません。
サービス提供当初から「利用したいときに利用した分の対価を払う仕組みにする」を命題として掲げていたブランドダイアログは、ユーザー企業のニーズに応えて、新しい費用体系を設定しました。クラウドの費用体系の設定は慎重に行う必要があり、また大きな労力を伴うことがわかります。(信澤健太)
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<クラウドアプリ界の異端 ブランドダイアログ~その“キセキ”を追う>第4章 クラウドサービスの行く末を決めた戦略的な価格設定メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.8.2」より