BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『Windowsの時代は終わったのか』
2011/07/21 15:27
週刊BCN 2011年07月18日vol.1391掲載
パソコンは、製品としてコモディティ化の歴史を歩んできた。普及とともに製品の個性は薄れ、差異化特性がなくなり、できることはそう変わらなくなっていった。端末の利用目的によっては、タブレットやスマートフォンのほうが合目的性が高い。著者は、OSもまた同じ道を歩んでいるという。クラウド化の流れのなかで、これまでOSが担ってきた役割はウェブブラウザへと移り、アプリケーションが端末の選択基準となっている。
半世紀の「歴史」しかないOS。その進化の過程は、確かにIT業界の誕生と進化の歴史だった。OSは、なくなることはない。しかし、これからも歴史の具現者であるかどうか。少なくとも、これまでのかたちのOSは役割を終えたと著者は断言する。(叢虎)
『Windowsの時代は終わったのか』
阿久津 良和 著 毎日コミュニケーションズ刊(830円+税)
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