北斗七星
北斗七星 2011年7月4日付 Vol.1389
2011/07/07 15:38
週刊BCN 2011年07月04日vol.1389掲載
▼中国の人にこんな話を聞いた。「いずれ中国企業が台湾系企業に追いつき、追い越す」。もちろん中国市場でのことだ。いずれとは、10年以内のことらしい。日中そして台湾企業の生い立ちには歴史的な背景がある。日中国交正常化は、1972年9月29日、田中角栄と周恩来の両首相が日中共同声明に調印して成立した。
▼日本は中国を国と認めたことで、台湾とは断交した。しかし、民間の企業レベルでは交流を続けた。とくに90年代のハイテク分野での連携は濃密だ。その後、2000年代の台湾企業の世界での活躍は目を瞠る。ここにきて、台湾企業は日本メーカーに接近している。技術は日本、商売は台湾、市場は中国と言った図式だ。中国市場の拡大にあって、日本企業はどう攻めるのか。重要な経営判断だ。(直)
- 1
関連記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>台湾のIT産業 中国を狙って国際連携の強化へ 日台共同の中国進出、可能性広がる
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>中国情報サービス市場 経済発展でIT投資が急拡大! スマートコミュニティ構築も活発化