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花形組織をあっさり去ったマーケッター

2011/06/06 15:26

 『不毛地帯』という小説をご存知でしょうか?軍人だった主人公が商社に入り、次々と難しい仕事をまとめ、出世していくさまを描いた山崎豊子さんの代表作品です。1970年代後半に話題を集め、2009年にはドラマ化されて、再び脚光を浴びました。

 主人公の壱岐正は、軍人時代、帝国陸海軍の最高司令機関である大本営の参謀として、戦略立案に力を発揮。その手腕を買われ、商社に入っても会社経営をサポートする商社の頭脳のような戦略部門に配属されます。

 デルでマーケティングを手がける伊田聡輔さんは、新卒で入社した丸紅で、まさに壱岐正と同じような部門に配属されました。小説の題材になるような部門ですから、花形の組織。新卒社員が配属されるのは極めて稀のようですが、伊田さんはこの部門で「大本営」を経験します。

 しかし、伊田さんはこのポストをわずか3年であっさりと捨てます。その後、デルとマイクロソフトを経て、今はデルに戻って現職に。その道程にどのような思いがあったのか――。今後のIT業界を担う若い人材を紹介する『週刊BCN』の連載企画「FACE」で取り上げました。ご一読ください。(木村剛士)

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デル 伊田聡輔コンシューマー&SMB事業本部 シニアマネージャー「経験を積んで里帰りしたマーケッター」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.6.6」より
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