今日のひとことWeb版

クラウドを成長戦略の柱に、営業マンの挑戦

2011/05/06 15:26

 調査会社のガートナージャパンは、ITベンダーが中堅・中小企業(SMB)市場でクラウド・SaaSビジネスを展開する際の障壁として、(1)オンプレミスとの共食い(2)既存チャネルとの競合(3)参入初期における利益確保(4)営業担当者の能力育成(5)損益分岐点を見積もることの難しさを挙げています。

 インフォコムでクラウド・SaaS型ERP「GRANDIT for Cloud」の立ち上げに携わった今福浩氏は、クラウド・SaaSビジネスの難しさを実感している一人です。企画した当初は周囲からの反対意見にあい、およそ1年がかりで内容を練り直しました。

 可能性については、現在も「正直、まだ未知数」と明かします。ですが、「GRANDIT」事業の成長戦略には新しいビジネスモデルの創出が不可欠と確信していたからこそ、商用化にこぎ着けました。

 SMB市場向けビジネスを展開するITベンダーの間には、クラウド・SaaSに対する姿勢に温度差が存在します。「GRANDIT for Cloud」の動向を気にしている競合は少なくないでしょう。(信澤健太)

【記事はこちら】
インフォコム 製品・サービス事業本部 GRANDIT事業部営業グループ主査 今福 浩
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.5.6」より
  • 1

関連記事

インフォコム、クラウド型ERPサービス「GRANDIT for Cloud」の販売を開始