いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>レガシーシステム
2011/05/05 15:26
週刊BCN 2011年05月02日vol.1381掲載
「レガシー(legacy)」は、遺産や遺物などの意味をもつ英語である。レガシーシステムとは、新しい技術の登場によって“時代遅れ”になったコンピュータシステムを指す。
レガシーシステムはもともと、従来のメインフレーム(汎用コンピュータ)を中心に構築した大規模なコンピュータシステムのことを指しており、OSにUNIXなどを使ったオープンシステムの対比として用いられてきた。
しかし、IT業界は技術進展が速く、システムが古くなることが頻繁になっていることから、今は、古くなったシステム全般を指す用語として使用することが多い。また、システムのなかで、インターフェースなどが古くなった機器を「レガシーデバイス」、ベンダーがサポートを終了したOSを「レガシーOS」という。
新しい技術が生まれても、「既存のシステムに不満がない」ことや、「システムの置き換えにコストをかけたくない」ということから、ユーザー企業がレガシーシステムを使用し続けるケースは少なくない。レガシーシステムを使っているとしても、最新システムに比べて機能や操作性が非効率的ではあるものの、基本的には問題は生じない。
しかし、レガシーシステムを使用し続けながら、部分的に新しいシステムを導入し、レガシーシステムと新しいシステムが混在することになれば、データの互換性がない、社内ネットワークの機能に影響が出るなど、さまざまな障害が出てくる。
例えば、最新のアプリケーションで作成したデータ形式を旧バージョンがサポートしていないことがあって、旧バージョンを用いるパソコンではデータを閲覧できないなど、レガシーシステムと新しいシステムが混在することによって、業務に支障をきたすケースがある。
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