先週のこの欄で、クラウドコンピューティングが流行語を卒業し、ビジネスモデルとして定着したことをお伝えしました。先週の話題は日本市場での話だったのですが、日本以外のアジア各国でも、クラウドの需要が急増しています。
データセンター(DC)向けネットワークソリューションに強い米大手ベンダーのブロケードは、アジア太平洋地域(APAC)で仮想化やクラウドサービスの需要の高まりを受け、去年からAPACでの投資を大幅に拡大。1億ドルの投資プログラムを開始するなど、アジアのクラウド市場の開拓に必死です。
昨年10月、パラレルスが発表したクラウドに関する意識調査ではSMB(中堅・中小企業)を含めたAPACの企業の80%以上が、今後3年以内にクラウドサービスの導入を考えていることが明らかになりました。アジアのクラウド市場は、インドや中国がけん引して、シンガポールや香港、タイ、マレーシアなど、DCやユーザー企業が急速に増えています。
日本のクラウド事業者が目指すべきマーケットは、このアジアの巨大市場にほかなりません。(ゼンフ ミシャ)
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米ブロケード、アジア太平洋地域で1億ドルの投資プログラムを開始メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.4.13」より