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日立グループの大型合併、あのとき両トップは

2011/04/01 15:26

 日立製作所グループで年商1000億円を超える2社が合併し、従業員約1万6000人の大企業が生まれます。

 保守サービスに強い日立電子サービス(日立電サ)と、中堅企業向けSIが得意で、多くのデータセンターをもつ日立情報システムズ(日立情報)の両社が統合して誕生する「株式会社日立システムズ」(仮称)がそれです。

 報道発表には、「両社の強みを融合する」ということだけが記され、その具体的な背景や経緯、目標、そして成長戦略は、まだ明らかにされていません。

 『週刊BCN』編集部は、日立電サと日立情報のトップに、毎年、年末にインタビューを行い、次の1年を見据えるキーワードを聞いてきました。
直近3年間の言葉は、日立電サで3月31日まで社長を務めていた百瀬次生氏が
09年「進化する“安心の電サ”」
10年「新時代に向けた人財力・組織力・商品力の強化」
11年「Cloud With Ground」

一方、日立情報システムズの原巖社長は、
09年「攻めと守り」
10年「人のM&A」
11年「グローバル」

 これらのキーワードからも両社の思惑が分かりますが、両社のトップが社長に就任した際に行ったインタビューにも今回の合併を臭わせるコメントが潜んでいました。「保守とSIの融合は自然の流れ」。記者そうは思っています。(木村剛士)

【記事はこちら】
<トップインタビュー>日立情報システムズ 原巖執行役社長
「社員のタフさ」は何よりの財産 ポテンシャルを生かしシェア拡大狙う

<トップインタビュー>日立電子サービス 百瀬次生社長
「上流から下流まで サポートの新しい在り方を追求」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.4.1」より
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