北斗七星

北斗七星 2011年3月21日付 Vol.1375

2011/03/24 15:38

週刊BCN 2011年03月21日vol.1375掲載

▼東日本巨大地震の日から4日が過ぎた今も、不気味な余震が続いている。集まってくる被害情報は、地震の力が衰えるに従って予想を超えた広域に拡大した。その規模の大きさに身震いが止まらない。通信網、移動手段の切断。町自体の壊滅という状況にあって全体像の把握には時間がかかる。時間の経過は生存率との戦いだ。力強い対策の実行が待たれる。

▼「陸前高田市は壊滅状態」という。壊滅とは残酷な自然界の爪跡だ。人と生活環境のすべてが津波に呑み込まれた。今、私たちがすべきことは何か。復旧活動を支援すること、喪に服すること、明日のために今日の活動をすること。インターネットは情報を広域に発信する力をもっている。今回の災害でもその威力を発揮した。

▼しかし、町と生活のインフラが壊滅的なダメージを受けてからは、必要な物が変わった。水、食糧、防寒具などの生活必需品が優先だ。通信回線は無料になっても、端末がない。携帯はあっても充電器がない。最も欲しいものは情報だ。家族の安否だ。明日を担う子どもたちの被害はどうか。復旧は長期になる。海外の友人からエールをもらった。「頑張れ日本」。(直)
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