業界の今と今後を知るために、定量情報の収集と分析は欠かせません。そこで私は、アナリストとの関係づくりに重きを置いています。

　ITに強い調査会社はいくつかありますが、話を聞きに行く相手を選ぶときは、「企業」より「人」。どの企業に属しているかよりも、その人がどんな視点をもっているかで選んでいます。

　最近見つけた私の「ブレーン」が、テクノ・システム・リサーチという調査会社の研究員。IT業界も、アナリストとしての経験も2年程度ですが、他の調査会社にはみられない独特なレポートを書くアナリストです。IT業界人から名前を頻繁に聞くので、会う前から気になる存在でした。

　私が彼を重宝する理由は、分析力に加えてその取材力です。メーカーが表に出したがらない多くの数字を取ってきます。調査会社とメディアとでは、立場が違うとはいえ、少々悔しさというか、ライバル心を抱かせる人です。

　今後のIT業界を担うであろう若手を紹介する『週刊BCN』のコーナー「FACE」で、その方を取り上げました。なかなかユニークな経歴の持ち主です。

　また、過去5年間、「FACE」で私が担当し、とくに印象に残っている方を5人ピックアップしました。【関連記事はこちら】でまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。（木村剛士）

【記事はこちら】
テクノ・システム・リサーチ　藤崎武志研究員「徹底調査が信条の若きアナリスト」