北斗七星

北斗七星 2011年3月7日付 Vol.1373

2011/03/10 15:38

週刊BCN 2011年03月07日vol.1373掲載

▼東京・銀座は春節(旧暦の正月)以来、中国からの来訪者で大賑わいだ。どこの店も銀聯カードのラベルが貼ってある。銀座だけかと思ったら、新年に訪れた伊勢神宮の前のおはらい町で、「ここにも銀聯カードを使える店がある」と、驚いた。中国人に人気がある真珠を売る店なので、納得した。

▼中国の個人観光客の観光ビザが解禁になったのは2009年7月。これを受けて日本の地方自治体は中国人観光客の誘致活動を活発化させた。上海と東京の中間地点にある北九州市では、次期主席候補の習近平氏が来日時に立ち寄るほどの熱心さで、日中間の交流活動を積極的に進めている。

▼駐上海北九州経済事務所は2月18日、上海のホテルで「日本の観光―北九州市・新たな感動の旅」をテーマに説明会を開いた。昨年、北九州市を訪れたことがある中国人講演者の一人は、「日本は高度経済成長時代に公害を経験したが、今では海に100種類の生物が回復するまでになった。現在の中国と同じだ」と共感を語った。いずれ、47都道府県のこうした活動が実を結ぶ時がくる。地道な活動が交流を生み、経済循環を生んで、お互いが豊かになる。大切な活動だ。(直)
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