今日のひとことWeb版

騒ぎすぎ? IPv4枯渇に特需はない

2011/03/04 15:26

 数週間前から、複数のIT関連メディアがIPv4アドレスの枯渇問題を取り上げています。さらにIPアドレスの割り当てを管理するIANAの2月4日の発表で、それに拍車がかかりました。論調は、「IPv6への移行で新たなビジネスが一気に盛り上がる」。

 問題が発生したり、新たな技術が生まれたりすると、メディアはいつも特需や急激な成長を予測し、大騒ぎを繰り広げます。IPv6についても同様でした。

 確かに、関連サービスが伸びないわけではありません。IPv6への移行ビジネスには、一定のニーズが出てくるでしょう。

 しかし、IPv4アドレスがなくなったからといって、多くのユーザーにすぐにトラブルが発生するわけではなく、関連ビジネスが一気に立ち上がるわけでもありません。

 遅ればせながら、『週刊BCN』もこの話題を取り上げました。個人的には、IPv4枯渇にチャンスはあっても、特需はない――焦らず、ゆっくり、着実に策を練る時期だと思っています。(木村剛士)

【記事はこちら】
IPv6で商機をつかむ! 企業の隠れたニーズを掘り起こせ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.3.4」より
  • 1

関連記事

大塚商会、IPv6導入支援サービスの第一弾「IPv6/IPv4相互通信パック」

IPv6の安全利用を目指す「IPv6技術検証協議会」が発足、世界初の取り組み

普及進まぬ「IPv6」 IPv4アドレス枯渇とは裏腹な実情

<Favorite Appli>IPv4枯渇時計

JCSSA IPv6を語るセミナーを開催