いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>ルータ
2011/02/10 15:26
週刊BCN 2011年02月07日vol.1369掲載
ルータ(Router)は、英語の動詞「route」(=導く、伝える、送信する)から派生した言葉。IT分野では、二つ以上の異なるコンピュータネットワーク間を接続する通信機器を指している。「ルーター」ともいう。
ルータは、情報通信にあたって、ネットワーク上を流れるデータをほかのネットワークに伝える役割を担う。例えば、ブラウザでウェブサーバーへ接続してメールをパソコンへダウンロードする際、ルータが活躍する。サーバーからパソコンへデータ(メール)を渡すときに、適切な経路を選択して、情報を転送する“橋渡し”役を担う。
ルータが登場する前には、データ通信機器としてモデム(変調復調装置)が使用されていた。しかし、モデムはルータと異なり、1台の端末だけへのデータ転送しかできないという弱点がある。そのため、複数の端末へのデータ送信ができるルータが主流になってきた。
ルータを大別すれば、家庭や小規模企業向け、中堅・大手企業向け、最も性能が高い通信キャリア向けの三種類がある。家庭向けルータは数千円程度で手に入るのに対し、企業向けルータやキャリア向けルータは、価格が数千万円程度になるものもある。
ここ数年、外出先でインターネットに接続するモバイル端末が普及し、大きさや重さを抑えたモバイルルータが増えている。モバイルルータは、有線LAN接続用のほか、無線LANで接続できる携帯電話同等のサイズを実現した小型ルータもある。
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