旅の蜃気楼
年の暮れに家電量販店をのぞいてみれば
2010/12/09 15:38
週刊BCN 2010年12月06日vol.1361掲載
▼東急田園都市線の南町田駅。下車して改札を出ると、ミニ・ディズニーランドを思わせるショーウインドー通りがある。アパレル、レストラン、ファストフード、アウトレットの店。家族連れで賑わっている。ここにはケーズデンキの典型的な郊外店がある。車がひっきりなしに駐車場に吸い込まれてゆく。
▼東京・銀座松坂屋6階のラオックス。ここはオープンしたばかりだ。銀座は中国人観光客が買い物を楽しむ絶好の場所だ。銀聯カードのラベルのない店を探すのが難しいほどになってきた。歩道を歩いていても、店に入っても中国語が聞こえる。ラオックスはそのど真ん中に店を構えた。デジカメ、パソコン、電気炊飯器、爪切り、時計、携帯ストラップ…。小物商品を見ていると飽きない。旅先のデューティーフリー・ショップといった趣がある。
▼ビックカメラ有楽町店にはいつもたくさんの人が集まっている。ドコモのスマートフォンに人だかりがしている。手に取って確かめている人が多い。ギャラクシーSと、ギャラクシータブが人気だ。遠巻きに見ていて、順番が回ってきたので手に取ってみた。落ち着いた雰囲気の商品だ。“かっこいい”。サムスンがかっこいいのだ。乗り換えようか。サムスンをもてば、韓流スター並にモテるようになれるとは、いまさら思わないが…。(BCN社長・奥田喜久男)
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