いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>x86サーバー
2010/11/11 15:26
週刊BCN 2010年11月08日vol.1357掲載
サーバー(ハードウェア)の種類の一つ。x86とは、米インテルが開発したマイクロプロセッサ(基本的な処理を行う半導体チップ。「CPU=中央演算処理装置」もほぼ同義)の基本設計名称で、これをもとにしたインテル製品、およびその互換製品を搭載したサーバーをx86(系)サーバーと呼ぶ。ハードの設計がPCと同じであることから「PCサーバー」とも呼称され、インテルの設計がもとになっていることから「IA(インテル・アーキテクチャ)サーバー」ともいわれる。x86サーバー、PCサーバー、IAサーバーの三つは同義語と考えていい。ちなみに、IT業界に長く身を置く年配者ほどPCサーバーと呼ぶ傾向が強く、外資系IT企業の人はx86サーバーと呼ぶことが多い。
x86サーバー以外の主なサーバーの種類としては、メインフレーム(別名:大型汎用コンピュータ)やUNIXサーバーがある。コンピュータの黎明期はメインフレームが主役だったが、その後UNIXが台頭した。x86サーバーは安価だが、性能や信頼性がメインフレームやUNIXに比べて劣る弱点があった。しかし、CPUパワーの向上などで性能が上がったため、今はx86サーバーが主流になっている。国内全サーバーの出荷金額のうち、50%弱はこのx86系サーバーが占めるといわれている。重要なシステムで利用されるケースも増えている。一般的な企業のシステムやIT好きのコンシューマが自宅で使うサーバーは、ほぼx86サーバーといえる。搭載されるOSは、サーバー用のWindowsとLinuxの二つで大半を占める。
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