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<ニュースその後を検証>クオリティ 地方のITベンダーとの協業強化
2010/10/07 19:47
週刊BCN 2010年10月04日vol.1352掲載
クオリティ 地方のITベンダーとの協業強化 各都道府県に1社の地域パートナー確保へ
企業内のウイルス感染や機密情報の漏えいなど、セキュリティに関する防止策が注目を集めたのは、2005年4月に「個人情報保護法」が施行されて以来だ。 この頃、ウイルス対策ソフトウェアが急速に普及したこととあわせて、クライアント端末のログ管理・監視を行うIT資産管理ソフトの市場も形成されようとしていたなかで、メーカーの参入が相次いだ。
その頃も、IT資産管理の国内市場で権勢を誇っていたクオリティ(現社名はクオリティソフト)は、この勢いに乗り、同社主力のIT資産管理ソフト「QND」と「QAW」を全国津々浦々に行き渡らせる戦略に出た。その特ダネを得て掲載したのが「週刊BCN」(2005年10月17日)の記事だ。
同社によれば、この前年度(04年9月期)も販売実績が大幅に伸び、「とくにSMB(中堅・中小企業)への納入が好調だった」(浦聖治社長)という。 このため同社は、全国主要都市だけでなく地方各地域にある有力販社と組み、一気呵成に全国へ主力製品を波及させる策を打ち出した。この当時、競合他社は大手企業中心の販売をしていたため、SMB領域では同社が先行することとなった。(谷畑良胤)
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