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<ニュースその後を検証>NEC ブレード専門部隊を設置
2010/09/09 15:38
週刊BCN 2010年09月06日vol.1348掲載
NEC ブレード専門部隊を設置
タワー型のサーバー時代が去り、コンパクトで高パフォーマンスの「ブレードサーバー」がPCサーバーの主流になりつつある。今から3年ほど前、タワー型の年間成長率が鈍化するなか、ブレードは2ケタ成長を続けていた。大手IT機器メーカー各社は、ここで早期に市場を創出することが至上命題となっていた。
この頃、編集部では、サーバーの世代交代は大きな流通変革を生むと判断し、各社への取材を強化していた。その際、「週刊BCN」(2007年9月10日号)で報じた通り、NECが専任者部隊を配置し、中堅・大企業の市場を直販と間接販売で伸ばすネタをつかんだ。
他のIT媒体が新しく登場したブレードサーバーの製品価値ばかりを伝えるなか、本紙はいち早く流通の変革をとらえていたのだ。
ここから3年間、クラウドコンピューティングの時代が到来し、より省電力で高性能なサーバーが求められるようになる。同時に技術革新も進み、安価で高性能なブレードサーバーが各メーカーから続々投入された。そして、現在はデルや日本IBMを中心に価格競争へと舞台を移している。(谷畑良胤)
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