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<ニュースその後を検証>セールスフォース・ドットコム ウェブサービスベンダーと協業
2010/08/19 19:47
週刊BCN 2010年08月09日vol.1345掲載
セールスフォース・ドットコム ウェブサービスベンダーと協業
3年ほど前から「ASP」に次いで「SaaS」が国内IT市場で注目され始め、今では「クラウドコンピューティング」に内包されて急速に普及が進んでいる。この“ブーム”の火つけ役が、米セールスフォース・ドットコムだ。
同社日本法人の代表に宇陀栄次・現社長が着任した頃、本紙記者が同社長に「面白い会社だから取材にきてほしい」と招かれたのをきっかけとして、「週刊BCN」(2004年9月13日号)で同社の新事業戦略のニュースを仕入れることになった。まだ「SaaS」という言葉が浸透していない頃、同社はWebサービスを提供するキャリアなどとのアライアンス強化を打ち出していたのだ。
当時は、ASP型のシステムが日本市場に定着する途上にある頃で、セールスフォースは事業拡大に苦心していた。そこで取った作戦が、“土管(通信回線)”を握ることだった。同社が称していた「オンデマンド型CRM(顧客情報管理)」は、これを機に成長への道を歩むこととなった。
またこの頃、同社のCRMを扱う専門技術者を養成するため「認定制度」も開始した。現在、この制度下で学んだベンダーが販社として活躍している。(谷畑良胤)
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