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iPadで生産管理、Twitterで現場報告

2010/08/16 15:26

 コンセプトは「見たい化」です――。ユーザー企業の「見たい」「利用したい」を実現するため、東洋ビジネスエンジニアリングは、生産管理システムにiPhone/iPadを取り込む新規開発を進めています。生産管理システムの形態は、製造業によって千差万別。なかなか汎用的な仕組みをつくりにくい状況にありますし、それがゆえに、システム開発までの時間と多大なコストが発生してしまいます。

 この状況を打破するために同社が発想したのが、iPhone/iPadの利用です。タブレット端末なら、海外の生産拠点で働く現地採用の従業員でも、容易に使いこなせる可能性があると見込んでいます。

 茨城県の自動車部品工場を取材したことがあります。ここにはパソコン操作に不慣れな外国人従業員が多数いて困っていました。そこで、システム改善を請け負ったSIerは、パソコンメーカーに委託し、生産管理用の専用端末をつくって設置。また、生産管理の各ラインに位置する責任者にパソコンを持たせ、無線LANを敷設してリアルタイムに情報を取得できるようにしました。いってみれば、「完全手づくり」の高価なシステムです。

 こうしたところにiPhone/iPadがあれば、無線LANを敷く必要はないし、パソコン操作が不慣れな人にも受け入れられるでしょう。タブレット端末は、高い投資で高価な専用端末をつくっていた会社に、どんどんと入り込む可能性がありそうです。(谷畑良胤)

【記事はこちら】
東洋ビジネスエンジニアリング iPhone対応の生産管理システムを開発 「現場回帰的」商材として売り込む
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.8.16」より
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