立ち話

日本HP 西田一範 マネージングコンサルタント

2010/08/05 19:47

週刊BCN 2010年08月02日vol.1344掲載

 日本の製造業は、なぜ海外で苦戦しているのか。近年は、美的やハイアール、レノボなど中国企業の躍進が著しい。一方で、ヒューレット・パッカード(HP)などの欧米企業も各国でシェアを確保し、善戦している。日本企業は、その後塵を拝している状況だ。

 「日本はプッシュ型で、欧米はプル型」。日本HPの西田一範・ESイノベーション本部製造インダストリイノベーション部マネージングコンサルタントは、日本企業と欧米企業をこう対比する。日本企業は「(自社が信じる)良いモノを作れば成功できた」。ただ、グローバル化が進展するにつれ、ビジネスモデルとして成り立たなくなっている。

 「経営層の危機感は強いが、現場はその思いを共有できていない面がある」というのが西田マネージングコンサルタントの実感。「HPは、トップが常に健全なプレッシャーを掛け続けている」と、自社のアピールも忘れずに行っていた。(信澤健太)
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