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<ニュースその後を検証>日本ビジネスコンピューター シンクライアント販売開始
2010/07/22 19:47
週刊BCN 2010年07月19日vol.1342掲載
日本ビジネスコンピューター シンクライアント販売開始
個人情報保護法が2005年4月1日に全面施行されたことを受け、クライアント側にデータ保存できないシンクライアント・パソコンの需要が高まった。それまで国内のシンクライアント市場は、外資系専用メーカー主体に製品投入されていたが、盛り上がりを欠いていた。
そんな折、IBM製パソコンの主要ディストリビュータである日本ビジネスコンピューター(JBCC)が「セキュアターミナル」という端末の販売を開始する特ダネを入手した。それが「週刊BCN」(05年7月18日号)で取り上げたニュースだ。
現在とは異なり、「ファットクライアント」のパソコン販売が収益の主力だった同社が、重い腰を上げた大きな転換だった。競合他社に比べると“後発”になるが、セキュリティ対策に慎重な中堅・中小企業への売り込みを開始。1年間で2000台の出荷を目指した。
05年には日立製作所が、08年にはNECも社内パソコンのシンクライアント化を決めた。最近は一時期、インターネット経由でDBの利用環境を提供する「DaaS」に押されたが、再び復調の兆しが出ている。(谷畑良胤)
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