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<ニュースその後を検証>ミツイワ 主力商材を刷新
2010/07/15 19:47
週刊BCN 2010年07月12日vol.1341掲載
ミツイワ 主力商材を刷新
日本経済が好調な頃、多くのSIerは自社開発のERP(統合基幹業務システム)を投入した。IT投資が旺盛で、オフコンやメインフレームをリプレースする動きが活発化するなかで、ERP需要が増すと判断。実際、国内ERP市場の製品別シェアで上位にない製品でも、この時期には売れ続けた。
そのERP、とくに中堅・中小企業(SMB)向け製品の売れ行きに陰りが見え始めたのは2007年。「週刊BCN」(8月6日号)では、富士通ディーラーのミツイワが自社開発ERP「Glacio」を全面改良し、ネットワーク構築など得意分野のソリューションとの抱き合わせ販売を始めたと、独自ネタとして報じた。同社は同製品を「.NETフレームワーク」環境で一新。「商品の陳腐化」が主な理由だ。
しかし、同社に限らず、他のSIerがSMB向けERPは苦戦を強いられる。業界トップの「GLOVIA」や「ProActive」などが、SMB市場の再攻略を開始した。
「GRANDIT」など新興勢力の台頭もあり、ミツイワ自体も大規模向けの「GLOVIA」やマイクロソフトの「Dynamics NAV」など、市場認知が高い提供に傾き始めている。(谷畑良胤)
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