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<ニュースその後を検証>日本HP オフィス向けプリンタに参入
2010/06/10 19:47
週刊BCN 2010年06月07日vol.1336掲載
日本HP オフィス向けプリンタに参入 トータルコストの30-50%削減を強調
国内のプリンタ市場は、ここにきて回復の兆しが出てきた。振り返れば、リーマン・ショック前後は、年々需要が減る一方だった。企業の多くは、リース切れなどに際してのリプレースに難色を示し、ランニングコストの増大に神経質になっていた。
そんな折、コスト削減策の一環として登場したのが「マネージド・サービス」である。プリンタを購入せず、月額制で「利用する」形態で、欧米を中心に同サービスが波及し始めていた。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が米国で提供している「マネージド・プリントサービス(MPS)」を変形させ、日本市場へ投入することをいち早く伝えたのが、「週刊BCN」(2007年6月4日号)の記事である。
日本HPは、インクジェットプリンタ方式のカラー複合機2機種を「MPS」方式で投入。この当時、競合のプリンタメーカーは、「世界で推進しているから、いずれは日本に来ると覚悟していた」(某プリンタメーカー幹部)と、戦々恐々としていた。機器の単体売りだけでなく、サービス提供する形態は、日本ではここから始まったといえる。(谷畑良胤)
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