北斗七星
北斗七星 2010年5月24日付 Vol.1334
2010/05/27 15:38
週刊BCN 2010年05月24日vol.1334掲載
▼雨が続くと困るのが、洗濯物干しだ。この時期に家電量販店では、入り口付近の“一等地”に「季節商品」の除湿乾燥機を並べる。改めてそれを見ると、聞き慣れない方式があることに気づく。「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3種類だ。最後の方式は、パナソニックだけが製品化していると店員から説明を受けた。
▼このなかから購入する機器を選択しようとしたが、最新商品は在庫切れ状態。例年以上の売れ行きだ。やむを得ず、一代前の製品を購入した。いまの乾燥機は、衣類乾燥、除湿、除菌の三役を一手にこなす。その性能を体感すれば、売れ行きが好調なのも頷ける。
▼ところが、こうした日本の優良商品は欧米や中国など新興国の量販店で目にすることが少ない。サムスンやフィリップスなどが店内を占領しているのだ。日本の店頭に並ぶ白物家電には「年間消費電力料金」が表示されている。同じ容量の冷蔵庫でも、比較すると倍以上違う場合もある。トータルコストを考慮すれば、誰しも消費電力の少ないほうを選ぶ。環境配慮が世界的に意識されるなか、日本の技術力を駆使した商品が、もう少し出回ってもおかしくない。
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