今日のひとことWeb版
ERPのiPhoneモデル、「GRANDIT」
2010/05/17 15:26
正解は「水平分散型モデル」。
日本の名だたるデジタル家電メーカーの多くは、1社で企画・部材調達・生産を行う「垂直統合型」です。これに対してiPhoneやDSは、規格に則って、部品などは協業他社に開発させ、自社ではそれを組み立てるだけです。ソフトウェアも、配布するSDK(開発キット)やAPIで、誰でも自由に開発でき、儲けるためのモデルをつくることができます。
東芝もそうです。液晶テレビ「REGZA」は、EMS(電子機器の受託生産専門会社)へ分散し、組み立てています。このかたちだと、リスクを分散しながら安価なコストで製造できるのです。
企業向けソフトウェアでは、インフォベックのERP(統合基幹業務システム)「GRANDIT」が「iPhoneモデル」といっていいでしょう。複数のベンダーでコンソーシアムを組み、そこに参加するベンダーが得意分野のモジュールをつくり、あとは組み立てるだけです。顧客の要望に応えて開発するスピードが速く、安価なのです。同社はこのたび、「GRANDIT」クラウド版を出しました。他の競合ベンダーとは異なる展開に、期待が集まっています。(谷畑良胤)
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インフォコム、クラウド型ERPサービス「GRANDIT for Cloud」の販売を開始
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