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<ニュースその後を検証>「サーバー統合」が引き金 仮想化ニーズが加速

2010/04/28 15:38

週刊BCN 2010年04月26日vol.1331掲載

●2006年7月31日 vol.1148 1面にて報道
「サーバー統合」が引き金 仮想化ニーズが加速

 仮想化ソフトウェア「VMware」などを使った「サーバー統合」。いまや、システム運用管理コストの低減や効率化などを実現できる技術手法として、当たり前に用いられている。仮想化技術をもたないSIerは、システム提案すらできない状況にあるだろう。

 「週刊BCN」(2006年7月31日号)では、仮想化が“踊り場”にある段階で、その先に同技術の採用が拡大することを予測している。当時、仮想化技術は「開発環境」で使われることが大半だった。基幹システムはもとより、「本番環境」での利用は少なかったし、VMwareの存在すら知らないSIerがいた。

 そんななか、当時の日本ビジネスコンピューター(JBCC)の動きを捉えた。同社は、サーバーOSの仮想化製品が登場した01年頃からIAサーバーの統合案件に対応し、06年頃から案件が急激に増えたため、仮想化事業を本格化させた。

 サーバー本体の販売が鈍る可能性が高く、二の足を踏んでいたものの、将来を見越して仮想化に取り組み始めるSIerが増えたのもこの時期だ。結局、この時期に仮想化のノウハウを得たベンダーこそが、今次の不況下でも収益をあげることができている。(谷畑良胤)
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