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<ニュースその後を検証>サン・マイクロシステムズ チャネル整備で販売増図る

2010/04/15 19:47

週刊BCN 2010年04月12日vol.1329掲載

●2007年6月25日 vol.1192 2面にて報道
サン・マイクロシステムズ チャネル整備で販売増図る

 2009年、米オラクルが米サン・マイクロシステムズを買収し、世界のミドルウェア市場の業界地図が激変した。現在、国内の両現地法人は、統合へ向けた作業を急ピッチで進めている。

 そのサンの日本法人では、買収以前に「チャネル整備」を積極化していた。同社OS「Solaris」が「x86版」から一時的に撤退した。これに伴って、顧客側に既設の「Solaris」搭載のサーバーが“草刈り場”として狙われて打撃を受けていたためだ。いまの「Solaris 10」は「x86」対応だが、その市場回復にパートナーの手を借りることが必須だった。

 そんな折り、「週刊BCN」(2007年6月25日号)では、「チャネル戦略」を本格化した当初に直接取材し、同社では異例の「ディストリビューション体制」の拡充というニュースを聞き出すことができた。

 当時、サンにはCTCなど限られたチャネルしか存在していなかった。PCサーバーのシェア拡大のため、競合他社のチャネル網を切り崩し、「Solaris」を扱うパートナーを増やす必要があった。オラクルへの吸収後、この体制がどうなったか、まだ具体策は示されていない。(谷畑良胤)
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