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富士通、ドタバタ劇に終止符か

2010/03/26 15:26

 昨年9月から始まった富士通経営幹部のドタバタ劇。09年9月に野副州旦氏が突然トップを辞任し、間塚道義氏が会長と社長を兼務する形になり、今年1月には56歳の山本正巳氏を4月1日付で新社長に据える人事を発表しました。

 落ち着いたと思えば、今度は3月上旬に野副氏が「辞任の取り消し」を要求。波乱を巻き起こし、そして3月24日、秋草直之氏が約22年務め続けた取締役を辞任し、相談役に退くと発表しました。

 秋草氏が取締役から退いたことで、一連のドタバタ劇に終止符を打った印象を持ちます。新年度から仕切り直す体制を何としても整えたかったようにも思えます。ただ、企業統治の脆弱な仕組みを露呈し、信頼失墜につながったことは間違いありません。

 それぞれの立場でさまざまな思いがあり、みな富士通を思っての行動だったのかもしれませんが、誰が得をしたのでしょうか……。(木村剛士)

【記事はこちら】
富士通、取締役人事を発表、秋草直之氏は取締役を辞任
富士通、前社長の野副氏が辞任の取り消しを要求、富士通広報「対応検討中」
富士通、山本執行役員常務の社長昇格で緊急会見、選定の経緯などを説明
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.3.26」より
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